2011年8月18日木曜日

SACDPからの5.1ch DSDデータの転送方法

 SACDPから抽出した5.1ch分のDSDデータの転送方法についてですが、TOSリンクによる転送にしようと考えています。
 電気的に完全に分離できることと、下記に示すようにADATを2倍速にすれば5.1chを1本のTOSリンクで転送可能となるからです。
簡単なブロック構成は下図になります。
クロックはMatrix Switchで11.2896MHzを生成して、TOSリンクでSACDPへ転送し、PLLで90.2768MHz、 22.5692MHz, 11.2896MHzを生成します。




SACDPからのDSDデータのADAT2転送構成


 プレーンのADATでは、24bit×44.1kHz×8ch=8.4672Mbit/sの音声データを転送する帯域しかありません。これに受信側においてデータストリームからクロックをリカバリするためのエッジの密度を確保するために4ビットにつき1ビットの"1"固定ビットが割り当てられ、またブロック同期のために10連続の"0"と"1"固定に挟まれた4bitのUser bitが有り、(16bit+(24bit+6bit)×8ch)×44.1kHz×=11.2896Mbit/sが伝送速度になります。

 これに対し、5.1ch(6ch)のDSDのデータ帯域は、32bit×88.2kHz×6ch=16.9344Mbit/sで、丁度ADATの音声データ転送帯域の2倍となります。

 そこで、以前から定義しているADATの2倍速のADAT2が24bit/1chで16chのところを32bit/1chで12chに定義しなおし、DSD 1chにつき2ch使用で6ch全てを1本で転送することにしようかと考えています。



ADAT / ADAT2_24bit / ADAT_32bit Format

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